経済産業省産業技術環境局環境管理推進室より、高濃度ポリ塩化ビフェニル(PCB)を含むコンデンサー等が使用された機器の所有の有無の確認及び早期処理に向けて、商工会議所への周知依頼がありました。
事業者のみなさまにおかれましては、使用中または保管中のX線発生装置、溶接機及び昇降機制御盤が高濃度PCB含有コンデンサー等を使用したものであるかの確認とともに、該当する機器を所有している場合は、確実かつ早期に処分委託手続き等を行うことを下記のとおりお願い申しあげます。
1.ポリ塩化ビフェニル(PCB)とは
PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは、人工的に作られた、 油状の化学物質のことです。電気機器(変圧器・コンデンサー)用の絶縁油、蛍光灯用の安定器、塗料や感圧複写紙等、様々な用途に利用されていました。PCBは脂肪に溶けやすいという性質から、慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し、吹出物、色素沈着、目やになどの皮膚症状の他、全身倦怠感、しびれ感、食欲不振など様々な症状を引き起こすことが報告されています。昭和47年以降は製造や新たな使用は禁止されています。
2.PCBの処分義務について
PCBを含む製品や廃棄物は、各地域毎に定められた期限までに処分しなければなりません。処理期限等、制度の詳細は、以下の環境省サイトやパンフレットをご参照ください。※処分期限までに1年を切っている地域もございますので、ご注意ください。(1)PCB早期処理情報サイト~期限内の安全な処理に向けて~(環境省HP):
http://pcb-soukishori.env.go.jp/
(2)パンフレット「ポリ塩化ビフェニル(PCB)使用製品及びPCB廃棄物の期限内処理に向けて」(環境省HP) :
http://pcb-soukishori.env.go.jp/download/pdf/full9.pdf