11月24日(水)、女性会主催の「おもてなし講座」が開催され、コロナの感染対策のため今年は女性会メンバーに限定しての募集とし、事務局含め17名が参加しました。
今年の加賀ふるさと検定の初級テーマが「深田久弥」ということで、当日はその功績が知れる深田久弥山の文化館にて案内人の真栄 隆昭さんより解説いただきました。
小説家であり俳人でもある。そして、山の文学者でもあった深田久弥。
登山家になれた理由として、本人が”体力と師匠に恵まれたから”と当時語っていた記録があることや、茅ヶ岳に登山中に脳卒中で亡くなったため、執筆中の「世界百名山」の第41巻で絶筆となったことなどが紹介されました。
なかでも、読売文学賞を受賞した「日本百名山」を執筆したことでも有名な深田久弥ではありますが、ヒマラヤやシルクロード研究も多大な成果をあげていたことなど、検定試験の過去問でも出題されたことがある興味深い内容もありました。
大きなイチョウの木があることでも有名な山の文化館。見頃は3日前くらいだったとか。
その後、加賀市指定文化財である大聖寺鴻玉荘へ移動し、今秋に改修を終えたばかりの主屋や離れ座敷を見学しました。
加賀市を代表する機械メーカーである大同工業㈱の社長家の元邸宅である鴻玉荘。
普段は土日のみ無料開放されていますが、今回は特別に加賀市の協力を得て、文化振興課の担当の方に案内してもらいました。
中には当時を思わせる地図や資料展示がされており、参加した女性会メンバーは今とは違う大聖寺の街並みを興味深そうに見入っていました。
奥にある離れ座敷は、戦後に建てられた客座敷だったそうです。
部屋ごとに細かいところまで違うデザインを使い、複雑な建物の構造。素晴らしい庭園に佇む茶室 龍崖庵(りゅうがいあん)。そのどれもが見応え充分であり、加賀市の新観光スポットとしてもっと広がればと願わずにはいられません。
戦争後の大変な時期に素晴らしい技術を持つ職人を応援するために絢爛豪華につくられたとも言われています。
最後に一同は、石川県九谷焼美術館2階にある茶房古九谷へ。
こちらでは季節の和菓子とお抹茶などをいただき、講座を終了しました。